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折り鶴


「ジグさんジグさん、お願いがあるのですけれど…」
「これで、折り鶴を… 折っていただけませんか…?」


机に向かって書き物をするジグさんの視界の端、差し出したのは数センチ四方の正方形の紙。和柄の桜模様が描かれた、折り紙が数枚。
これを折り上げれば、ずいぶんちんまりとした鶴が出来あがることだろう。


「ん?別に良いけど……?何、カタリにプレゼントでもすんの……?」

「Σ!?」

それを視認された瞬間、一瞬で図星を指されて
あからさまに、"なぜばれたし…"という表情をしてしまう。


「何びびってんだよ。折鶴ったらカタリのあの件以外ねえだろうが」


『じゃあ、ちょびっと「創ろう」ぜ。折鶴って知ってる?』
カタリさんが不慮の事故(?)で人間になってしまった時。
「創る」ことに憧れているのを知っていたジグさんは、カタリさんに折り鶴を折らせた。…それも、かなり鬼畜な。(※参考:百鶴


「…ふふ、そうですね。ありがとうございます」

あの時の事を思い出せば、くす、と笑って。
折り紙へと伸ばされる大きな手に、そっとてのひらを重ね。
想いを紡ぐ指先に、自分の想いもふわりと乗せ。


「…ちょ、折りづらい」

そのまま抱きつこうとして、ちいさく抗議され。
一度身体を離して、ゆるりと後ろから抱きつきなおす。
そうして、丁寧にかたちどられてゆくちいさな鶴を、眺める。

***

今まで通り紡がれる、日常。

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